アクリル製Nゲージ用展示ケース「アクリライン」が届いた。きちんとしたパッケージングがしてあり、目視で傷もみあたらない。非常に丁寧な作りであると感じた。まさに「コレクターによる、コレクターのためのケース」である。
開発/発売元である九州在住鉄道ライター「ワシさん」による「ワシの戯言」によると2週間以内なら返品も受け付けるそうなので、万が一不良品であった場合も安心である。
はやる心を抑え、早速棚に設置して線路を…といきたいのであるが、御覧の通りトップヘビーになる可能性がある。「鉄道模型的友鶴事件」を引き起こさないために、まずは転倒防止策を講じておく必要がある。「アクリライン」は、非常によく考えられており、上下左右につなげられるのだが、ネジや金具で接続するわけではない。分かりやすく言うと「置いて並べるだけ」なのだが、台座や転倒防止金具がついているわけでもない。
「台座なんて飾りです!偉いひとにはそれがわからんのです!」
初代ガンダムのジオングを前にした、兵士の台詞のパロディである。話はそれるが、子供の頃、そうシャアに発言した兵士は、「大佐といえば連隊長クラスだから”偉い人”ではないのか…。そもそもシャア大佐を偉い人と思っていないのではないか?いや、シャアを”偉い人”と間接的に非難したのであるのか?」…と子供心に考察した訳であるが、それはまた別の物語である。
というわけで(?)、台座がついていないのはコスト削減ということである。これは非常に納得がいく。万人が必要と思うものでもないし、2段…3段…と重ねると不要になるので、そのような姿勢は素直に賛同したい。代わりの固定方法として、背面パネルに穴が開いており、そこにネジ(別売り)で壁に直接固定するプランが選択できる。こういうところも実に考慮されていると言えるだろう。
ちなみに、連結部分には構造上やむなくできる隙間を考慮して、ホコリ混入防止部材が付属している。このことからもコレクターのことを考慮してくれている証であろう。
さて、私の家は低コスト住宅のため壁にそのまま可動棚の金具が突出している。そのため、壁に固定するには、金具の突起分の板を足してやるなど壁を平準化する工夫が必要である。しかし、後でケースを位置を変えたくなったときに穴があちこちにできるのは見苦しい。しかも、可動棚の金具でアクリラインに傷がつきそうだ。
そこで、ちょっと考えた挙句100均(ダイソー)で売っている衝撃救急パッドを買ってきて試してみた。以下がその画像である。
幅もぴったりで非常にいい感じである!!
しかも、連結部に「連接台車だよね、やっぱり!!」とか言いながら1枚で済ませるセコさが私の小市民さをよく表している。
早速、耐震度を試すために指で揺らしてみた!!
見よっ!、この微動だにしない粘着力っ……!!
………あれ?
「こいつ、動くぞっ!?」
ま、まぁ、耐震ジェルであるから、若干の揺れはあるだろうが…ジェルがぴったり変形して衝撃を吸収
……あれ…?
「簡単に外れちゃった…」
失敗である。
やはり100均の力はここまでか。というより衝撃吸収パッドだから耐震ジェルではないのか…?このあたりがわかりづらい…。
余談だが、その昔、ダイソーの矢野博丈社長は、『イトーヨーカ堂の伊藤雅俊会長に自社商品の手帳を見せたら、「てめえこの、バカ野郎!お前の会社なんてあと3年で潰れるぞ。賭けようか、こんな商品作りやがって。潰れるほうに3億、4億いくらでも賭けてええぞ!」』と言われたそうだが、こういう商品を作っていては仕方がないだろう。
明日、心のオアシス、グッディに行って調達してくるとするか。
(つづく)