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【トラブル発生】オルスバーグ社 蓄熱暖房機の巻(その1)

知人の建築士さんから奨められて、2011年暮れに建てた新居に独オルスバーグ社の蓄熱暖房機を購入した。
30万円と非常に高価だったが、ストーブのように空気が汚れないのと、ほんわか温まる構造が単純で故障が少ないと判断したからだ。
もちろん、建築士さんのほかに職場の同僚も何台も購入しており、実績は十分だと思ったことも影響している。

蓄熱暖房機とは、深夜電力帯の比較的電気代が安い時間帯に蓄熱レンガを加熱する構造で、あとはファンで温風を送りだす極めて単純な仕組みである。
蓄熱するときに赤いランプがついており、ジーっという音がなければ動いているかどうかわからないくらい静かである。

ところが、2年目に入って異変に気付いた。
共鳴音というか共振音がするのである。
最初はかすかな音だったが、だんだん筺体が揺れるほどになり、家じゅうに響き渡るようになったのだ。
バンシーもかくやと言わんばかりの騒音である。

早速、代理店である知人の建築士に相談するとすぐに様子を見に来てくれた。
そして、内装担当の大工さんが一度分解してくれたのだが、状況は改善せず、さらに音は大きくなった。
「グオングオンッギー!」と、寝ていると飛び起きるレベルである。
設置したのは1階のリビングなのだが、2階に寝ていてもはっきりと聞こえる。
隣家から「なにか作業をしているのですか?夜中は遠慮してもらえませんか?」と苦情が入るようになったほどである(笑)

ここにきて、建築士さんと私の日程が合わず、大工さんも現場に入られてしまって、しばらくお忙しいとのこと。
仕方がないので、自分で解決すべくマニュアルをみてファンの掃除をしてみたり、共振を止めるためにゴムを挟んでみたりもした。
しかし、まったく効果がない。

音源はどうも内部にあるらしく、いろいろ試してみると「蓄熱をしている状態でファンが回っている」場合にだけ音がすることがわかった。
機械的な動作音ではなく、エンジンが回るような共振音なので、おそらく取り付けが不十分でネジなどが緩んでいるのか、
内部の何かが外れているのではないかと思っている。

実は、ファンの掃除をしていて気付いたのだが、購入して3年程度だが、すでにネジ等が真っ赤にさびており
「もともと新品だったのだろうか?」と思うようになった。つまり、初期不良で返品されたものではないかと思ったのである。

こうなったら知人に聞いてもらちが明かないので、「オルスバーグ」の日本法人に問い合わせをしてみた。
おそらく、カスタマーサポートの人と技術スタッフは別であろうからメールの方が伝わりやすいと思い症状を書いて送った。

しかし、1週間近くたっても返事がない。
送れていない可能性もあるので、電話しようと思ったら、九州在住者は東京まで電話しなくてはならなかった^^;
しかも、電話代はカスタマーもちである。
そうはいっても寒い冬はそこまで来ているので、電話することにした。

電話での”応対”は非常に良かった。
「ちょっと待ってくださいねー」というフレンドリーな感じで、すぐに技術スタッフから折り返し電話を戴いた。
そこで再度症状の切り分けをするために、詳細を説明した。

前回、メールの連絡の直後、昨年録画しておいた騒音動画ファイルを転送し参考にしてもらっていたが、
このような事例は初めてだということであった。

結局、最後の電話から10日以上たつのだが、「代理店に連絡し、対応してもらいますね」と言われたまま、現在もまだ連絡がなく解決しない状態である。
一度メーカーの人に直接見てもらえば助かるのだが、どうやら東京からということで経費がかさみなかなか来れないらしい^^;

本稿の経緯はまた後日報告するが、オルスバーグ社の製品情報が少ないのでBlogに残しておく。
今年は暖冬でよかった!